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ピグマリオン効果って聞いたことがありますか?

2024.3.22

ウィキペディアによると、ピグマリオン効果(pygmalion effect)とは教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することです。別名、教師期待効果、ローゼンタール効果などとも呼ばれています。簡単に言うと、「人は他者から期待されることによって 成績が向上する現象」 ということになります。

1964年春、教育現場での実験として、サンフランシスコの小学校で、ハーバード式突発性学習能力予測テストと名づけた普通の知能テストを行ない、学級担任には、今後数ヶ月の間に成績が伸びてくる学習者を割り出すための検査であると説明しました。しかし、実際のところ検査には何の意味もなく、実験施行者は、検査の結果と関係なく無作為に選ばれた児童の名簿を学級担任に見せて、この名簿に記載されている児童が、今後数ヶ月の間に成績が伸びる子供達だと伝えました。その後、学級担任は、子供達の成績が向上するという期待を込めて、その子供達を見ていましたが、確かに成績が向上していったそうです。報告論文の主張では成績が向上した原因としては、学級担任が子供達に対して、期待のこもった眼差しを向けたこと。さらに、子供達も期待されていることを意識するため、成績が向上していったと主張されています。この詳細がまとめられた報告書は、Rosenthal, R. & Jacobson, L.:”Pygmalion in the classroom”,Holt, Rinehart & Winston 1968として刊行されました。

これは、適度な期待が相手のやる気を引き出し、その結果として期待に応える成果を上げるということを示しています。教育だけでなく、ビジネスでの人材育成やマネジメントに活用することで効果を期待できます。 会社を成長させていくには、従業員にやる気を持たせて、自己肯定感を高めていく必要があります。