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下請企業はどうして儲かりにくいのか?

2025.6.20

下請企業はどうして儲かりにくいのか? その理由は、元請企業から値段を叩かれるからだという回答が一般的です。マーケティングの世界から言えば、売手側の企業に価格決定権がないというのは致命的だそうです。以前、半年間かけて受講した経営支援コンサル養成キャンプの主催者である松川先生は、価格決定権のない下記事業者はコンサルができない業者だと仰っていました。

① 百貨店の店子

② フランチャイーズ傘下の経営者

③ 一社専属の下請企業

価格決定権のない下請企業は、ビジネスをしていく上でとても大切な「売る」という仕事を放棄しているわけですから、経営の自由がなくなっても仕方ありません。

「売る」という行為は、売手と買手、両者が満足いく取引を作り出す行為です。買手は無料や安価な商品・サービスが好きですから、無料に向かってどんどん安くなっていきます。ということは、そもそも売ってないとか、売るのが苦手という企業は、商品サービスの価格がどんどん無料に向かって安くなっていって儲からなくなっていったり、経営から自由がどんどん奪われていってしまうということです。それをたまたま、この商品が売れないとか、スタッフがやめるとか、繁忙期が忙しいとか目の前にある問題を問題ととらえていますが、たいていの場合はマーケティングに根本的な問題を抱えていることがほとんどです。下請企業であっても、紹介メインなのでという企業であっても、どんな企業でも必ずマーケティングなどの「売る」仕事に取組む必要があります。お金に問題を抱えやすい中小企業ほどマーケティングができるようになればなるほどお金の問題がなくなり、経営に自由や余裕をうみだすことができます。