• 神戸の税理士・松浦会計事務所は、神戸市兵庫区を中心に皆様の税務・会計のサポートをいたします。
  • TEL.078-685-1111

ブログ

日本の税収75兆円2320億円 5年連続で過去最高!

2025.7.11

財務省が7月2日に発表した2024年度の国の一般会計税収は75兆2320億円でした。前年度より4%増え、5年連続で過去最高を更新しました。このうち企業から徴収する法人税収は17兆9101億円となり、バブル期以来の高水準となりました。企業業績が拡大した効果が出た模様です。

24年度の税収は補正予算を編成した同年11月時点では73兆4350億円と見込んでいたので、見込み額からの上振れ額は1兆7970億円となりました。

全体を押し上げたのは法人税で、前年度に比べて13%増えました。金額はバブル期の1990年度(18兆3836億円)以来の高水準となりました。上場企業の24年度業績が過去最高を更新するなど、企業の収益が伸びた効果が大きいです。親子会社間での配当金課税に関する制度変更という特殊要因も法人税収を押し上げました。

消費税は8%増の25兆212億円で、8年連続で過去最高を更新しました。国内消費が堅調だったほか、物価高の影響も受けました。商品価格に一定の税率をかけて算出する仕組の為、物価が上がるほど税収は増えます。

所得税は21兆2085億円と4%減少しました。24年6月から実施した定額減税の影響が出た模様です。財務省によると、定額減税は2兆円規模の減収要因になります。もっとも、24年11月時点の見込み額からは1兆円以上上振れしました。株式市場が活況で、配当や株売却益にかかる税収が伸びた模様です。企業が賃上げに取り組んだ効果も大きいです。25年度の税収は3%増の77兆8190億円となり、6年連続で過去最高を更新すると見込んでいます。このうち法人税は19兆2450億円となり、過去最高の1989年度(18兆9933億円)を上回る見通しです。ただ足元ではトランプ米政権の関税政策や円高の影響で、企業業績の悪化懸念が出ています。

最近、仕事上で感じるのは、あらゆる税額の中で、法人税が一番安く感じるという事です。逆に一番高く感じるのは社会保険(健康保険税・年金税)です。最近の法人では節税をせずに積極的に法人税を納付する経営者が多くなったと個人的に思います。