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本年度、日本の物価上昇率はG7諸国の中で最高!

2025.10.3

現在G7で比較すると、日本の消費者物価は3.6%上昇に対して各国は2%台です。気が付けば日本の物価上昇率が先進国中、最高だとのことです。日本の物価は、海外よりも低いはずだと思っていたならば、この半年近くはG7諸国の中で最も伸び率が高くなっています。その要因は、コメ高騰もあるそうですが、そもそも食料品が円安を受けて上昇しやすいこともあります。また、欧米では2025年に入ってからの原油価格下落の影響も大きいそうです。日本はエネルギー価格が政府管理の下に置かれているため、原油下落の影響が表れにくいそうです。

また帝国データバンクは本年10月に予定される食品の値上げが3024品目に達すると発表しました。前年同月(2924品目)を上回り、10ヶ月連続で前年の実績を超えています。特に飲料や調味料の上昇が目立ちます。25年通年の累計は2万381品目となり、2年ぶりに2万品を突破するそうです。値上要因は原材料価格の高騰が96.1%を占めているそうです。物流費(78.8%)、エネルギー(64.3%)、包装・資材(62.9%)、人件費(50.2%)なども押し上げ要因となっています。円安を理由とする値上げは12.4%にとどまり、物価上昇の主因は国内コストに移りつつあるそうです。

本年度の9月決算をみていると、昨年から続く値上げラッシュ(原料、燃料、人件費、円安等)に価格を転嫁できずに、売上は増加したが粗利は減少し、最終的に赤字になったという企業をよく見ます。今後もコストの上昇を踏まえて、早い段階で、適正に値決めをしていく必要があると思います。