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「ビジネスは価格で生き、価格で死ぬ」

2025.10.31

現在、東京にてコーチ型コンサル塾に毎月通っています。その中で塾長が言っていた言葉が忘れられません。中小企業の成功を決めるのは主に2つ。

・商品の価格を上げること(価格に合うように商品の品質レベルをあげること)

・その商品をきちんとマーケティングし、売れる仕組みを持つこと

ほとんどの中小企業の経営の問題は「価格が安いこと」から発生しています。「ビジネスは価格で生き、価格で死ぬ」ということです。商品価格というのは不思議なもので、「競合がこれくらいだから」とか「原価がこれくらいだから」というような理由で適当に決められていることが多いものです。そして一度決めた価格は「変えてはいけない」と思い込んでいる経営者が多いです。多くの経営者は価格を安く設定しすぎて苦労していますが、価格を上げることには以下のようなメリットがあります。

①利益が大きく残る

一般的に商品を高く売れば、残る利益は大きくなります。その商品原価とお客様が得られる価値や感じる満足感には直接的な関係はありません。いくらコストをかけて作ってもお客様が不要と思えばいらないし、原価が少額のものでもお客様にとって価値のあるものは価値があります。そして同じ利益を出す場合でもお客様の数が少なくてすみます。

②広告費が大きく支出できる

利益が残るということは、その分広告費にかけるお金が増えることを意味します。単純に同じ広告媒体にだせる広告の量が増えます。色々な広告メディア(料金の高いメディア)を試すことができます。販売パートナーに、多額のコミッションを払えるようになるので、販売量が増えます。つまり広告費が大きく支出できるほど商品の露出が増え、見込み客に対する影響力も強くなります。

③いいお客様が集まるようになる

商品を買う時に「安さ」で選ばない、品質重視そして内容で選ぶお客様が集まるようになります。そういったお客様は一般的にお金に余裕がある人が多いです。彼らがその商品に満足してくれて、その後のフォローアップをきちんとすれば、高い確率でまた戻ってきて買い物をしてくれるでしょう。そして理不尽なクレームをしてくることもありません。

④高い価格そのものが「売り」になる

他社より高い価格で販売すると、お客様はあなたの会社が高い「理由」を探すようになります。そこであなたは、商品の品質のよさをアピールする機会ができるでしょう。「価格の安さで決めるのは危険だ」というスタンスをとることもできます。つまり、高い価格そのものが「売り」になるということです。