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「経営の神様」といわれる稲盛和夫さんがお亡くなりになりました

2022.9.2

僕は稲盛和夫さんに直接お会いしたことはありませんが、ロータリークラブや税理士の先輩達が盛和塾の塾生で、稲盛和夫さんのお話はよく聞いていました。

今回は稲盛和夫さんが、京セラの経営理念を実現するために創り出した独自の経営管理手法「アメーバ経営」について簡単に記します(出典 稲盛和夫OFFICIAL SITE)。

「アメーバー経営」とは、組織をアメーバと呼ぶ小集団に分けます。各アメーバのリーダーは、それぞれが中心となって自らのアメーバの計画を立て、メンバー全員が知恵を絞り、努力することでアメーバの目標を達成していきます。そうすることで、現場の社員ひとりひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現しています。

アメーバ経営は、京セラをはじめ、稲盛さんが創業したKDDIや再建に携わった日本航空など約700社に導入されています。

部門別採算制度

会社経営の原理原則は、売上を最大にして、経費を最小にしていくことです。この原則を全社にわたって実践していくため、小さな組織「アメーバ」に分けて、市場の動きに即座に対応できる部門別採算管理を行います。

①経営の原理原則=「売上最大、経費最小」によって利益を追求する

②アメーバを独立採算で運営するためアメーバ間で売買を発生させる

③全社員が容易に理解できる家計簿のような採算表を作成する

人材の育成

組織を「アメーバ」と呼ばれる小さな組織に分割することで、会社を中小企業の連合体のような構成にします。各アメーバの経営をリーダーに任せることで、経営者意識を持った人材を育成します。

①大きな組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分ける
②アメーバ毎にリーダーを任命して、経営計画、実績管理、労務管理、資材発注等、経営全般を任せ、共同経営者としての仲間を増やす

全員参加経営

全従業員が、神輿を担ぐように会社の発展のために力を合わせて経営に参加し、生きがいや達成感を持って働ける「全員参加経営」を実現します。

①アメーバ単位で計画を立て、目標を共有化する
②会社方針や目標をもとに年度計画(マスタープラン)を立てる
③マスタープランをもとに月次予定を立て、実績管理を行う

 

私のような浅学非才の人間がコメントするのもおこがましいですが、「従業員がコスト意識をもって、自らが経営に参画していく」素晴らしい経営管理手法だと思います。