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クライアントのM&Aの成約式に参加させて頂きました

2023.10.6

昨日は大阪梅田にてクライアントのM&Aの成約式に参加させて頂きました。譲受ける企業も譲渡する企業も半年かかってのゴールインだったので、成約式は正に感動的な場面でした。譲受ける企業の経営者様から提案があったのは、M&A後も譲渡した企業の月次決算書は毎月準備して欲しいという内容でした。

今日は「財務諸表(決算書)」は誰の為につくるのか?について考えたいと思います。税理士試験に出てくる財務諸表論では、「財務会計は利害関係者の意思決定に役立つ会計情報として、企業の経営成績及び財務状態を明らかにすることを目的とする。利害関係者への報告は損益計算書と貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書を中心とする財務諸表により行われる」とあります。ここでいう利害関係者は、株主、債権者等を言います。

僕が関与している会社経営者や個人事業主は、財務諸表(決算書)は金融機関や税務署に提出する為につくっていると考えている人がいます。確かに借入をする時や税金を納付する時には必ず決算書を提出するので、それも一理ありますが、それでは勿体ないなと常々思います。

財務諸表(決算書)は一年間の成績であり、経営者にとっては通知簿みたいなものです。努力すれば報われ、サボればしっぺ返しがきます。財務諸表(決算書)を理解すれば、会社の弱み・強みが見えてきて、今後の打開策が見えてきます。1年間の自分の通知簿として振り返るためにも、「決算書は自分の為につくる」というスタンスで経営すれば、良い経営が出来ていくと思います。